はじめに
ウォーキング(散歩、歩くこと)には、たくさんの格言がありますよね。
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「千里の道も一歩から」
→ どんなに遠い目標も、まずは小さな一歩を踏み出すことが大切。 -
「歩く人には道ができる」
→ 続けていけば、誰も歩かなかった道にも足跡が残り、新しい可能性が開ける。 -
「歩くほどに道はひらける」
→ 前へ進むほどに、見えなかった景色やチャンスが見えてくる。 -
「足は第二の心臓」
→ 歩くことで全身の血流が良くなり、心身の健康がぐっと高まる。 -
「静かな心はゆっくり歩く」
→ ゆったり歩くことで心のノイズが落ち着き、内なる声に気づける。 -
「一歩一歩が人生をつくる」
→ 毎日の小さな歩みの積み重ねが、豊かな人生を築く基盤になる。 -
「散歩は頭の体操」
→ 気分転換に歩くことで、アイデアが浮かびやすくなるという意味合いの欧米の格言
“A walk is the best medicine.” の日本的アレンジ。
「1日1万歩」は、よく耳にする健康の目安ですね。
これって、「10,000」というキリのいい数字が、
達成感を感じやすい数値目標になるので、
継続の動機付けになるからのようです。
そもそもウォーキングが健康に良い理由
心肺機能の強化
適度な負荷で心拍数が上がり、
心臓と肺の働きが高まることで
全身への酸素供給が向上します。
基礎代謝アップ
特に下半身の大きな筋肉を使うため、
安静時にもエネルギー消費量(EPOC)が増え、
脂肪燃焼しやすい体質に。
筋骨格系への適度な刺激
骨に圧がかかることで骨密度の維持・向上に寄与し、
関節周りの柔軟性や可動域を保ちます。
メンタルヘルス改善
歩行中のリズム運動がエンドルフィンやセロトニンの分泌を促し、
ストレス軽減・気分安定に効果的。
習慣化しやすさ
特別な機器不要で日常動線に組み込みやすく、
長く続けやすいのが大きなメリットです。
1日あたりの歩数目安
目的 | 歩数/日 | 時間の目安 |
健康維持・習慣化 | 7,000~10,000歩 | 30~60分(10分×3回でもOK) |
体重管理・ダイエット | 8,000~10,000歩 | 45~60分 |
ストレス解消・リフレッシュ | 5,000~7,000歩 | 20~30分(ゆったり散策) |
補足:1,000歩 ≒ 0.8km。
スタートの目安:まずは「1,000歩・10分」から始め、徐々に増すのがよいでしょう。
インターバルウォーキング
インターバルウォーキングとは、
歩行の強度を「速歩(高強度)」と「ゆっくり歩き(低強度)」で
交互に切り替えるトレーニング方法です。
基本メカニズム
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高強度パート(速歩):
息が弾むくらいのペースで歩き、心拍数を一時的に上げる -
低強度パート(回復歩行):
息が整うペースで歩き、心拍数を下げる -
この2つを「時間」または「距離」で交互に繰り返します。
主な効果
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効率的な脂肪燃焼
高強度で代謝を一気に上げ、
その後の低強度で“アフターバーン効果”を得られます。 -
心肺機能の強化
心拍数の上下動を繰り返すことで、
心臓・肺の持久力が高まります。 -
短時間で高い運動量
同じ時間の通常ウォーキングよりも、
消費カロリーが増え、忙しい人にも最適。 -
飽きずに続けやすい
強弱のメリハリがモチベーション維持に役立ちます。
初心者向け30分プラン
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ウォームアップ(5分)
ゆったり歩き -
インターバル×5セット
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速歩 1分
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回復歩き 2分
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クールダウン(5分)
ゆったり歩き
始めるときのコツ
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週3回を目安に、まずはこのプランからスタート
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心拍計やスマホアプリでペースを確認すると効果的
速歩時は「少しきつい」レベルを意識(時速5.5~6.0km目安) -
慣れてきたら「速歩1.5分→回復1.5分×6セット」などに強度を調整
- 高・低強度の切り替えは、
息が弾む「速歩」と会話できる「ゆっくり歩き」を交互に。 - フォーム維持は、
背筋まっすぐ、あごは引き、肘を約90°で振る - 「速歩」、「ゆっくり歩き」の切り替えは、時間(分)でなく、
電信柱などのルート中にある目標地点にする。
※次の電信柱まで「速歩」、次の信号まで「ゆっくり歩き」など
実践者の声
「速歩→ゆる歩きを繰り返すだけなので、普段の通勤ルートでもサクッと実践できました。1ヶ月で疲れにくくなり、午後の商談でも集中力が続くように!」
— 直樹さん(38歳・営業職)
「家事の合間に30分。このプログラムを始めてから、見た目にもスッキリ。家族にも“なんか小さくなった?”と言われ、自信がつきました。」
— 由美子さん(42歳・主婦)
「通常のジョギングは三日坊主でしたが、インターバルウォークは強弱のメリハリが楽しくてハマりました。体が軽く感じる日が増えて、休日のアクティビティも楽しめるように!」
— 亮太さん(29歳・ITエンジニア)
さいごに
インターバルウォーキングは、
強弱のリズムが単調さを防ぎ、モチベーションを保ちやすく、
毎回同じペースで歩くより楽しさが増し、習慣化しやすいです。
そして、同じ時間の通常ウォーキングに比べ、
強弱をつけることで消費カロリーが増加できます。
忙しい現代人の健康維持・体力向上に適した
手軽かつ効果的なトレーニング方法です。
ジョギングやランニングは、ちょっとな。。。
と感じて体を動かす事に躊躇があるかたは、
インターバルウォーキングおすすめです。
まずは、最寄り駅の1つ前の駅で降り、
ウォーキングでリフレッシュしてみては!