◆ はじめに
固定観念というのは、ある意味コワイです。
ですので、たまには常識を疑う必要はあると私は思います。
「1日3食」
「朝食は1日の中で大切な食事」
子供の頃、こう習った人は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
ある頭の良い人は、ある意味、こういう常識を作る人ではないかと思います。
そして、それを疑う事なく、信じてしまう一般人(私)。
今回は、食に関するこの2つの常識を疑ってみました。
◆ 「1日3食」は本当に健康にいいの?
実は「1日3食が絶対に健康にいい」とは限りません。
現在の“3食”は、あくまで近代の生活スタイルに合わせて広まった習慣です。
▶ 背景:
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1日3食が定着したのは 明治時代以降の西洋化による影響です。
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産業革命や労働時間の変化により、
「朝・昼・晩」と時間が区切られ、
エネルギー補給のために3食スタイルが広まりました。
▶ 問題点:
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現代人は「運動量が少ない」のに、3食しっかり食べてしまう。
特に外食は注意ですね、お腹いっぱいになる量を出すお店が多いです。
大盛りだとなぜか満足、得した気分になりますね。
そして、残すと悪いかなとか、もったいないと、つい完食してしまいますよね。 -
その結果、カロリー過多・血糖値スパイク・肥満・生活習慣病のリスクが増しています。
◆ 「朝食は1日の中で大切な食事」は本当に健康にいいの?
これが“絶対に正しい”とは限りません。
むしろ、体質やライフスタイルによって変わるというのが、
現代の栄養学や健康科学の考え方です。
「朝食は大切」は、どこから来た?
▶ 歴史的背景:
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もともとこの考え方は**20世紀初頭のアメリカの食品業界(ケロッグ社など)**が
「朝食の重要性」を宣伝したことがきっかけとされています。 -
特に「シリアル文化」が広まる中で、「朝食=健康に良い」のイメージが定着しました。
実際の研究では?
▶ 朝食を摂った方が良いという研究(主に子ども・学生)
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集中力や記憶力が高まる
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学校での成績が良くなる
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血糖値が安定する
👉 子どもや成長期の人には、朝食はかなり重要です。
▶ ただし、大人にとっては?
◆ 朝食抜きでも健康な人も多い
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「朝食抜き=不健康」という根拠は限定的。
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むしろ1日2食にした方が代謝や体重管理がしやすくなる人もいます(間欠的断食など)。
◆ 朝は「排泄の時間帯」
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自然療法や東洋医学では「朝は体の“デトックス時間”」とされており、
朝食を抜くことで、体の大掃除(排泄・代謝)がスムーズになるという考えもあります。
◆ 江戸時代までは1日2食だったって本当?
はい、「本当」です。
▶ 江戸時代の食生活:
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多くの庶民は 朝と夕の2回食。
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朝は日の出と共に、夕は日没の前後に食事を摂る生活でした。
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現代と違い、仕事は体を動かす農作業や職人仕事が中心。
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間食も少なく、空腹の時間が自然とありました(=これが現代で言う「プチ断食」状態)。
- 外出しても、食事をとるお店などがないという事なども関係しているかもしれません。
▶ 武士や僧侶も:
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武士や僧侶も基本は2食(精進料理など)。
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「腹八分目」の精神が生きており、暴飲暴食は禁じられていました。
◆ 大人になったら1日2食で十分な理由
1日3食にこだわらなくても、むしろ2食の方が体に合っている人も多いのが現代です。
▶ 理由①:加齢により基礎代謝が落ちる
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30代以降はエネルギー消費が減るため、3食では過剰になることも。
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余った糖や脂肪は、体内に「内臓脂肪」として蓄積されやすくなります。
▶ 理由②:「空腹の時間」が健康を生む
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空腹時に働くオートファジー(細胞の自浄作用)が、老化防止や病気予防につながることがわかってきました。
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2食なら自然と「空腹の時間」が増え、体がリセットされやすくなります。
▶ 理由③:消化器を休める時間ができる
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食べ物を消化するには膨大なエネルギーが必要。
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食べ続けていると、消化器官が疲弊し、腸内環境が悪化します。
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特に夜遅い食事は、睡眠の質を下げることも。
◆ ただし注意点
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子ども・成長期・アスリートは、3食が基本です。
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1日2食にする場合も、**栄養バランス(タンパク質・ビタミン・食物繊維)**はしっかりと。
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最初は朝食を抜くのが比較的ラクです。朝は「排泄の時間」とも言われています。
◆ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
3食の起源 | 近代の生活スタイルに由来 |
江戸時代以前 | 2食が主流(自然な生活リズム) |
大人の2食生活 | 代謝や消化器の負担を考えると合理的 |
空腹の効果 | オートファジー、腸内環境改善など |
注意点 | 栄養バランスを崩さず、無理しないこと |
尚、「1日3食」から、スムーズに「1日2食」にしたい(減食)は、
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