はじめに
大相撲は日本の伝統文化を象徴する格闘技であり、
礼節や格式が重んじられる世界である。
力士たちは「強さ」だけでなく、
「品格」や「振る舞い」までも評価の対象となる。
特に横綱は“神に最も近い存在”とも言われ、
その責任と注目度は桁違いである。
その中で、“常識”や“タブー”を打ち破りながらも、
誰よりも多く勝ち、誰よりも多く優勝した力士がいる。
それが第69代横綱・**白鵬 翔(はくほう しょう)**である。
白鵬関のプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
本名 | ムンフバト・ダヴァジャルガル |
四股名 | 白鵬 翔(はくほう しょう) |
生年月日 | 1985年3月11日 |
出身地 | モンゴル・ウランバートル |
身長・体重 | 192cm・155kg |
所属部屋 | 宮城野部屋 |
得意技 | 右四つ、寄り、上手投げ |
初土俵 | 2001年3月場所 |
新入幕 | 2004年5月場所 |
横綱昇進 | 2007年7月場所 |
引退 | 2021年9月場所 |
現在 | 年寄「宮城野」として後進を指導中 |
成績ハイライト
種別 | 成績 |
通算成績 | 1187勝247敗253休(勝率82.8%) |
幕内成績 | 1093勝199敗253休 |
横綱成績 | 899勝129敗232休(勝率87.5%) |
幕内最高優勝 | 45回(歴代1位) |
全勝優勝 | 16回(歴代1位) |
連勝記録 | 63連勝(歴代2位) |
三賞受賞 | 殊勲賞3回、敢闘賞1回、技能賞2回 |
金星 | 1個 |
タブーに挑んだ横綱
白鵬関はその強さと同時に、「相撲界のタブー」に幾度となく触れた存在でもあった。
◆ 彼が“破った”とされるタブー:
- 勝利後のガッツポーズ:本来、勝敗を誇示する行為は「品格に欠ける」とされる。
- 立ち合いでの変化技:横綱は“真っ向勝負”が求められるため、変化は「姑息」と見られることも。
- テレビでの率直な発言:相撲協会のスタンスとズレる発言が注目を浴びることも。
- ファスティングの実践:大量に食べて体を作るという相撲界の常識に逆行した健康管理法。
しかし白鵬はこれらを「勝利のための手段」や「自己管理の一環」として実行し、
そのたびに結果で周囲を納得させてきた。
ファスティングという革新
白鵬関が現役時代に取り入れていた**ファスティング(断食)**は、
相撲界における伝統的な体調管理法とは一線を画すものであった。
相撲界では、力士は「食べて大きくなる」「常にエネルギーを蓄える」ことが基本とされており、
食を断つこと=パフォーマンス低下のリスクという見方が一般的だった。
しかし白鵬は、あえてこの“常識”に挑み、
自身の身体と精神のために戦略的にファスティングを取り入れた。
◆ファスティングの目的と効果
目的 | 内容 |
内臓の休息 | 毎日の大量の食事による胃腸疲労をリセットするため |
デトックス効果 | 老廃物の排出を促し、体調をクリアにする |
怪我の回復促進 | 炎症の軽減・自然治癒力の向上を期待して |
精神統一 | 食の欲求を断つことで、集中力や冷静さが高まる |
身体のキレ向上 | 体重を絞ることで動きが鋭くなり、稽古の質も向上 |
◆ 実施方法:どんな断食だったのか?
白鵬関のファスティングは、以下のような“計画的な断食”だったとされている。
期間:2〜3日間が基本。長くても1週間以内。
内容:
- 固形物は一切摂取しない
- 水や酵素ドリンク、ミネラル、ビタミンのみを摂取
- 稽古は軽めに抑える
回復食(復食):
- 断食明けはお粥や味噌汁など、消化に優しい食から再開
- 食べる量も段階的に戻すことでリバウンドや胃腸への負担を回避
- これは単なる“食べない”ではなく、
医療的・栄養的な知見を取り入れたアスリート仕様のファスティングであった。
◆ファスティングが生んだ変化
白鵬自身が語った変化には以下のようなものがある:
- 「体が軽くなって、まわしを締める時の感覚がまるで違う」
- 「断食明けは稽古に自然と集中できた。気が散らない」
- 「重い体が“研ぎ澄まされた感じ”になる」
このように、彼にとってファスティングは、
単なる健康法ではなく**「身体のチューニング」や
「心技体を整えるための儀式」**だったとも言える。
◆相撲界における影響と意義
白鵬がファスティングを導入したことで、
従来の「食べる=強くなる」という一元的な価値観に揺らぎが生じた。
- 若手力士の中には、白鵬の方法に影響を受け、腸活や軽断食に取り組む者も出てきた。
- 栄養士やスポーツトレーナーとの連携が進み、「自己管理の科学化」が広がりを見せている。
白鵬のこの取り組みは、力士=重量と体格頼みという図式を超え、
相撲界の“進化”を象徴する行動のひとつとなった。
結論:伝統と革新の融合
白鳳関は、ファステイングに関するインタビューでこう答えている。
――力士が断食ですか?
そんなお相撲さん、いないよね。
食べることも稽古のうちだから。
稽古放棄だ(笑)。
――内臓を休ませるのが目的ですか。
そう、リフレッシュ。
細胞が若返る。
やるなら徹底してやりたいから、3日間、なにも食べない。
準備と回復にも時間をかける本格派です。
いつも決まって13キロほど体重が落ちます。
気持ちも軽くなって最高の気分です。
――定期的にやるんですか?
年に1度。
季節は決まってないけど、休場したときとか。
ケガをすると薬を飲むでしょう。
そうやって溜まった毒を出す意味もあります。
<参考:PRESIDENTの白鳳関インタービュー記事>
https://president.jp/articles/-/31344
人間だれしも、うまく行かなかったり、
不調でどうしようもない時期だってある。
白鳳関はタブーを破り、身体のメンテナンスを実践し、
幕内最高優勝:45回(歴代1位)、
全勝優勝:16回(歴代1位)という
金字塔を達成した。
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