はじめに
CNNがニュースとして取り上げて掲載している超加工食品に関する話を、
要約しお伝えします。
詳しくは、下記の該当記事を参照してください。
https://www.cnn.co.jp/
超加工食品の添加物、まとめて摂取で2型糖尿病リスク増大の可能性
要約
アメリカで販売されている食品の約70%を占める**「超加工食品」には、
多くの食品添加物**(着色料や人工甘味料など)が使われています。
これらは従来、個別に安全性が評価されてきましたが、
「複数を組み合わせて摂取した場合の影響」については
ほとんど研究されていませんでした。
今回の**新しい研究(フランス国立保健医療研究所)**では、
特定の添加物を組み合わせて摂取すると、
糖尿病などのリスクが高まる可能性があることが判明しました。
— 2025/4/9 —
■ 主なポイント
・添加物は複数組み合わさって使われることが多く、単体での安全性評価だけでは不十分。
・例えば、ダイエット飲料や加工食品には、人工甘味料・着色料・酸味料などが組み合わさって使われている。
・調査対象はフランスの成人10万8000人。普段食べている食品ブランドなどを基に、摂取した添加物を分析。
・その結果、特定の添加物の組み合わせが、2型糖尿病のリスク増大と関連している可能性があることが判明。
■ 特に注意が必要とされた添加物の組み合わせ例
・グアーガム、キサンタンガム、変性デンプンなど:デザート乳製品やスープなどに含まれる。
・アスパルテーム、アセスルファムカリウム、クエン酸など:甘い飲料やダイエット食品に使われる。
■ 専門家の意見
・一部の専門家はこの研究を「健康リスクを知る重要な一歩」と評価。
・一方、業界団体は「消費者に不安を与えるだけ」として反論。
■ 補足
要するに、「添加物は単体でなく、複数の組み合わせで健康に影響する可能性がある」と
いう新たな視点が注目されています。
今後、添加物の規制や評価の方法が見直される可能性もあります。
✔️ 現在の認可制度は「単体での安全性」しか見ていない。
✔️ しかし、実際の食品では「複数の添加物を一緒に摂る」ことがほとんどである。
✔️ 今後は「組み合わせによる影響」を評価する制度への見直しが求められている。
その超加工食品が寿命を縮める可能性、米研究で改めて裏付け
要約(調査概要)
寿命に関する研究結果では、
・対象者:約50万人のアメリカ人(1995年から約30年間追跡調査)
・発表:2023年6月、米栄養学会年次総会
・主な発見:
→ 超加工食品の摂取量が多い人は、寿命が10%以上短くなる可能性
→ 男性は15%、女性は14%、早死にリスクが上昇
— 2024/7/2 —
■ 特にリスクが高い食品
・ダイエット飲料(アスパルテーム、ステビアなどを含む)
・砂糖入り清涼飲料水
・超加工パンや焼き菓子
・加工肉(ベーコン、ホットドッグ、ハムなど)
■ 健康リスクの具体例
・心疾患
・2型糖尿病
・脳卒中
・認知症
・メタボリック症候群による死亡
※ 一方、がんによる死亡リスクとの関連は見られなかった。
■ 重要なポイント
・超加工食品を多く摂る人は、年齢が若く、肥満傾向、食生活の質も低めの傾向がある。
・ただし、健康的な生活をしている人でも超加工食品を多く食べるとリスクは高まる。
■ 専門家の声
・「加工肉は最も不健康な食品の一つかもしれない」(英・グリーン教授)
・「ダイエット飲料の安全性にも疑問がある」と指摘する専門家も。
■ 補足
超加工食品の摂取量が多いと、心臓病や糖尿病などを通じて、
寿命が短くなる可能性が高い。
食生活の質に関係なく、そのリスクは一定存在するとされている。
超加工食品で早死にリスク増大、30年間の研究で判明
要約(調査概要)
・対象者:約10万人の米国の医療専門家
・期間:1986〜2018年(30年以上)
・内容:2年ごとに健康・生活習慣を報告、4年ごとに食事調査
— 2024/5/10 —
■ 主な発見
・超加工食品の摂取が多い人は、早死にリスクが約4%高い
・特に、神経変性疾患による死亡リスクは9%高い
・1日あたりの摂取回数
→ 少ない人:平均3回
→ 多い人:平均7回
■ リスクが高いとされた食品
・加工肉(ハム、ソーセージなど)
・砂糖入り飲料
・人工甘味料入り飲料(ダイエット飲料など)
研究者の助言:
「これらの食品はできるだけ避けるか、摂取を控えるべき」
■ 補足
・超加工食品の摂取と死亡リスクには明確な関連があるが、
食品の種類によってリスクの大きさは異なる。
・バランスの良い健康的な食生活を送っていれば、過度に恐れる必要はないとのこと。
人工甘味料入りの超加工食品、女性のうつと関係か(米調査)
要約(研究概要)
・発表日:2024年2月20日(医学誌に掲載)
・実施:米ハーバード大学
・対象:中年女性 約3万2000人
・調査内容:食生活とうつ発症の関連性を分析
— 2023/9/21 —
■ 主な発見
・超加工食品の摂取量が多い人は、うつのリスクが最大50%高い
・特に、1日9ポーション以上摂取する人は、4ポーション以下の人と比べてリスクが大きい。
・人工甘味料を含む食品や飲料のみが、うつリスクとの関連が明確に確認された。
■ 専門家のコメント
・「人工甘味料がうつリスクの主な要因の可能性がある」(英レディング大学 クーンリ教授)
・「うつ症状がある人は、超加工食品で悪化する可能性も」(米ハーバード大学 チャン教授)
■ その他の健康リスク
超加工食品や人工甘味料は以下の病気との関連も指摘されている:
・肥満
・がん
・心血管系疾患
・認知症
■ 補足
・超加工食品の中でも特に「人工甘味料」に注意が必要
・健康面だけでなく、メンタルヘルスにも悪影響の可能性がある
🌱まとめ
超加工食品は、あなたの周りにも、たくさんある。
安くて、簡単で、便利なので、忙しい現代人は、ついつい手を出してしまう。
たくさんの健康問題、リスクのニュースが出ており、
摂りすぎ注意なものが、超加工食品です。
超加工食品に興味がある方は、「食」のスペシャリスト
に問い合わせください。